
これは16世紀のあるリトアニア人貴族のお話。
その男は、ある日スウェーデン人の医者に招待されその医者を元を訪ねました。その医者は新しい薬の研究に従事し、これまでになく優れた薬の開発を行っていました。
銅でできた蒸留装置を使って新しいエリクサー(万能薬)やエキスを作ることに成功し、この時代としては革新的な開発成果を収めていました。
ある感染症が流行し始めた頃、リトアニア人貴族の男を守るために考え得る最良の薬の開発を依頼されたその医者は、薬の研究に使っていた大切な蒸留装置の素材である銅を使って銅製のマスクを作ることを決めました。
貴族の男は人が密集する場所では欠かさずその銅製のマスクを着け、それ以降人々は彼をコッパーデューク(銅公爵)と呼ぶようになりました。
伝説と知識と歴史が融合するこのエピソードは、同じく銅製の蒸留装置を用いるクラフトジン「コッパーデューク」の名前やラベルデザインの由来となりました。
※余談
16世紀にヨーロッパで流行したパンデミックは最初に「インフルエンザ」と呼ばれた流行病でインフルエンザの起源とも言われているそうです。
このクラフトジン「コッパーデューク」が誕生したのは新型コロナウイルスが現れる以前の話。奇しくもパンデミックが流行しマスク需要が高まっている現在と約500年前をつなぐ不思議なストーリーとして紹介させて頂きました。
By Lietuviskas midus
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