Svente 〜リトアニア専門店〜

2019年2月4日3 分

リトアニアのメタル・ハードロックフェス

最終更新: 2022年11月3日

リトアニアが誇る2大ロック&メタルフェス。

「リトアニアの音楽フェス」の記事で紹介したロックフェス"DEVILSTONE"(デビルストーン)とさらにコアなメタルファンに人気のフェス"Kilkim Žaibu"(キルキム・ジャイブ)をご紹介。民族伝統の深く根付いたリトアニアで聞くペイガンメタルは他のフェスでは体験できないはず!
 

 

DEVILSTONE

Since 2009

@アニクシュチェイ(Anykščiai/ヴィリニュスから車で1.5時間)

毎年7月中旬(4日間)

http://www.devilstone.net

デビルストーンは多ジャンルのアーティストが出演するリトアニアの野外ロックフェスです。良質で最新のロック、厳選された究極のメタル、個性的なエレクトロニカが集い刺激的で挑発的な新たなサウンドとの出逢いがあるはず。

2009年の夏に始まったデビルストーンは年々規模を拡大し毎年そのコンセプトは進化。独創力に導かれたあなたは広大な自然の中で予期できない新たな一面を発見できるでしょう。

5ステージで4日間にわたって開催され、50組以上のアーティストがリトアニアやヨーロッパ各国さらには他の国々から集結。バルト三国が誇るアーティストの圧巻のステージだけにとどまらず、アート個展や映画上映などの創造性豊かなイベントが並びます。

"デビルストーン" それは新たな自分を見つけ、個性的文化の美しさを感じることのできるロックのリゾート。

<過去ラインナップ>
 
GRAVEYARD, UNCLE ACID AND THE DEADBEATS, STORMGREY, ARCH ENEMY, ENSLAVED, ANATHEMA, INQUISITION, MAYHEM, SEPULTURA, 他

2018年

デビルストーン・オフィシャルサイト

引用元: "DEVILSTONE"


Kilkim Žaibu

Since 1999

@ヴァルネイ広域公園(Varniai Regional Park/シャウレイとクライペダの中間)

毎年6月中旬(3日間)

https://www.kilkimzaibu.com

古くからの民俗伝承とバルト地域の歴史が形作る音楽フェス。バルト地域の文化を継承したペイガンメタルやブラックメタルの融合は我々がなぜこの種として存在するのかを問い続けます。このフェスティバルはその道のりそのものであり多数を占める消費主義に流されぬよう心に刻まれているのです。
 

すべての音楽ジャンルの中でもメタルに用いられる歌詞は歴史や伝承に満ちています。その地域に根付いた歴史、神話、伝説を継承しその個性を反映しているのです。私たちはバルトヘビーメタルの発信源であることを誇りに思います。
 

このフェスティバルは"ペイガン"(自然崇拝などの信仰・ペイガニズム)であるというには飾り過ぎかもしれません。今日までに失ったものを取り戻すことはできませんが、まだ残されているものを守ることはできます。どのヨーロッパのフェスを真似ることなく個性を守り、有名ブラックメタルバンドでさえその音楽性を表現できる場所としてこのフェスを選んでいます。
 

そのイデオロギーの根源はリトアニアにおけるキリスト教以前の歴史にあり、特色ある文化が形成された黄金時代でした。このフェスはセミガリア(Semigallia/ゼムガレとも呼ばれる)と呼ばれる聖地に敬意を表してきました。
 

13世紀の終わりまで存在したセミガリアはシャウレイからリガ(ラトビア首都)に広がる地域で、キリスト教布教に抵抗した有名な戦"The Battle of Saule"(太陽の戦/1236年)の戦場としても知られています。自らの地を奪われ破壊されたセミガリアの人々は助けを求めて仲間の元に避難しました。それがリトアニア西部の民族サモギティア(Samogitia/ジェマイティヤとも呼ばれる)の人々だったのです。
 

このフェスの精神を表すのは、"戦・興奮・血・痛み・怒り・侵略・勝利・幸福・感情の解放"といった言葉で表現できるでしょう。我々は過去から今日までの全てを融合させこのスローガンと共に一つにするのです。
 

”Let's arise!”(立ち上がれ!)
 

ドラムが唸り、悪魔の拳が挙がり、金属音が轟けば古代の戦の歌・ブラックメタルの轟音が鳴り響く。
 

<過去ラインナップ>
 
ABBATH, VENOM, TRIPTYKON, WARDRUNA, DESTRUCTION, MELECHESH, ROTTING CHRIST, PRIMORDIAL, AMON AMARTH, 他
 

2018年

キルキム・ジャイブ・オフィシャルサイト

引用元: "Kilkim Žaibu"

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